2003年医療福祉建築賞
公立刈田綜合病院
所在地 | 宮城県白石市福岡蔵本字下原沖36 |
病床数 | 308床 |
延床面積 | 25,862㎡ |
竣工年月 | 2002年3月 |
開設者 | 白石市外二町組合 |
管理者 | 白石市外二町組合 |
設計者 | 芦原太郎建築事務所 北山恒+アーキテクチャーワークショップ 堀池アトリエ |
施工者 | 鹿島・安藤・奥田特定建設工事共同企業体 |
写真撮影 | 堀内 広治 |
【選評】
かねてから白石市の公共建築や街づくりに関わってきた設計者により,その一環として歴史の長いこの病院の移転新築が実現した.空港をイメージした天井高のある外来ホールは気の利いた案内表示と共にわかりやすい空間を創出している.病棟群を3階にまとめ,中庭と通路の巧妙な配置は,豊かな緑,自然光と外気を各病室に供給し同時に安全な避難経路確保に寄与している.12m強のグリッドで統一された平面・断面形態は入口前の避難広場確保や免震構造採用を容易にし,電力や水の確保対策を含めて災害拠点病院としても優れた解決策を示している.蔵王連山を望む広大な庭園には様々な仕掛けを設け,癒しの環境での散策や屋外リハビリテーションを楽しいものにしている.