2005年医療福祉建築賞

宮城県立こども病院

宮城県立こども病院

 

所在地 宮城県仙台市青葉区落合4-3
病床数 160床
延床面積 17,394㎡
竣工年月 2003年8月
開設者 宮城県病院事業管理者
管理者 宮城県立こども病院
設計者 ㈱山下設計
施工者 ㈱大成建設・日産建設
奥田建設特定建設工事共同企業体
写真撮影 菅野哲也写真事務所
【選評】

 こどもと家族に立脚した「ファミリーホスピタル」を基本コンセプトとしており,その配慮が病院全体のデザインや運営に隅々まで行き届いている.生活の場としての病棟と高度医療の場としての診療部門を,独立性を保ちつつコンパクトに並列させる計画としている.病棟は18床1看護単位,2単位36床を1管理単位とする構成で,木質系のインテリアを用いつつこどもの「いえ」としての暖かいデザインを実現している.プレイルームや院内学級を中心とした1階の成育支援部門も明るく愉しげな雰囲気を演出しており,地域連携室の活動と併せて退院後の在宅復帰を円滑にする活動を行っている点やチャイルドライフスペシャリストの配置など,運営上も優れた特色をもつ.